感染性胃腸炎が中央西、幡多で注意報、A群溶レン菌咽頭炎が須崎で注意報です|高知県の感染症情報(2025年3月17~23日)

さまざまな病気から子どもを守るために知っておきたいことの一つに、感染症の流行状況があります。高知県内で増えている感染症についてお知らせします。
今週は感染性胃腸炎が中央西、幡多で注意報、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が須崎で注意報です。
咽頭結膜熱が中央西で注意報、水痘(水ぼうそう)が中央西で注意報です。ご注意ください。
夜間、休日…子どもが急に熱を出した時の対応は?受診は?「子どもの発熱」まとめ
子どもがかかる感染症を「教えて!吉川先生」で解説しています。こちらから
警報値、注意報値を超えている感染症
増えている感染症
- 感染性胃腸炎…中央西で急増しています
- 新型コロナウイルス感染症…幡多、安芸で増加しています
- A群溶血性レンサ球菌咽頭炎…須崎で急増しています
- RSウイルス感染症…幡多で急増し、中央東で増加しています
- インフルエンザ…高知市、中央西で急増しています
百日咳に注意しましょう
2025 年 2 月に入り、百日咳(ひゃくにちぜき)の発生届が増加しています。1 月からの累計速報値は 62 件で、年齢別では 66 %が 10~14 歳と最も多くなっています。
百日咳は感染力が強く、咳やくしゃみなどによる飛沫や接触で感染します。乳児の場合は無呼吸発作など重篤な症状になることがあり、生後 6 カ月未満では死に至る危険の高い疾患です。
成人は感染しても症状が軽いため、気づかないことが多いです。咳が続く場合は注意しましょう。ワクチンは定期接種で、生後 3 カ月から接種できます。
SFTS、日本紅斑熱、つつが虫病…ダニの感染症に注意しましょう
ダニの感染症には、マダニが媒介する「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」「日本紅斑熱」、ツツガムシによる「つつが虫病」があります。予防には、マダニやツツガムシにかまれないことが重要です。
- 野山や畑などに出る時には長袖、長ズボンで肌の露出を避けましょう。
- 虫よけ剤(有効成分はディート)も有効です。
- 飼っている猫や犬が外でかまれることもあります。ブラッシングなどをこまめにして、マダニを持ち込まないようにしましょう。
- 体調不良のペットに触れた時は手洗いを心掛けてください。
野山に入った後、数日から数週間程度の間で発熱などの症状が出た場合は、医療機関を受診してください。受診の際は発症前に野山に立ち入ったこと(ダニにかまれた可能性)を伝えましょう。
保健所の管轄について
各保健所の管轄は以下の通りです。
- 高知市=高知市保健所(高知市)
- 安芸=安芸福祉保健所(安芸市、室戸市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、馬路村、芸西村)
- 中央東=中央東福祉保健所(南国市、香南市、香美市、本山町、大豊町、土佐町、大川村)
- 中央西=中央西福祉保健所(土佐市、いの町、仁淀川町、佐川町、越知町、日高村)
- 須崎=須崎福祉保健所(須崎市、梼原町、津野町、中土佐町、四万十町)
- 幡多=幡多福祉保健所(宿毛市、土佐清水市、四万十市、大月町、三原村、黒潮町)
「高知県の感染症情報」は高知県が行っている感染症発生動向調査をもとにお届けしています。毎週水曜日に更新します。
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