足摺岬小児童が民具や歴史を学びました|週間高知の子どもニュース(2022年1月29日~2月4日)
2 月 3 日は節分。四万十市不破の不破八幡宮で、恒例の「節分祭」が行われ、近くの中村幼稚園の園児 145 人が豆をまき鬼を退治しました。
土佐清水市足摺岬の足摺岬小学校で民具を学ぶ授業が行われ、3、4 年生 6 人が実物に触れながら、昔と今の生活の違いについて考えました。
2022 年 1 月 29 ~ 2 月 4 日に高知新聞に掲載された子どもたちのニュースをお届けします。
岡本弥太文学賞に70点 香南市出身の詩人たたえ、小中学生の詩や句表彰
(高知新聞 2022 年 1 月 30 日掲載)
香南市香我美町出身の詩人、岡本弥太(1899~1942年)をたたえ、同市内の小中学生の優れた詩や俳句に贈る「岡本弥太文学賞」の入賞作70点がこのほど決まり、29日に表彰式が行われた。
同市教委が2002年から開催し21回目。今回は11校から寄せられた詩121点、俳句1555点から詩22点、俳句48点を選出した。
詩の最優秀は、曽祖父母のお墓参りでの思いを表現した野市小5年の竹崎翔大君、水槽の物陰に潜む金魚をかくれんぼに見立てた香我美中1年の下司菜々子さんが選ばれた。
俳句の最優秀は、野市小3年の久保太馳君と香我美中2年の黒石藍巴さん。久保君は「パチパチと 指に近づく 花火の火」、黒石さんは「みんなで海 やけどしそうな 足の裏」と、それぞれの思い出を詠んだ。
同市野市町西野ののいちふれあいセンターで行われた表彰式では、地元グループによる一絃琴の演奏や、児童による弥太の詩の朗読なども披露された。(小笠原舞香)
足摺岬小児童が民具や歴史学ぶ 高知県土佐清水市
(高知新聞 2022 年 2 月 2 日掲載)
土佐清水市足摺岬の足摺岬小学校で1月31日、民具を学ぶ授業が行われ、3、4年生6人が実物に触れながら、昔と今の生活の違いを考えた。
同市では休校中の中浜小学校(同市中浜)に民具を保管しており、授業などで活用している。
この日は市史編さん室の田村公利室長(56)らが羅針盤や洗濯板、炭を入れて使うアイロンなどを持参。児童らは重さや素材を確かめながら用途を考え、昔の暮らしに思いをはせた。
4年の野村涼太君(10)は「今は電気を使って自動でできるものが多くなり、昔と比べて料理や洗濯の時間が短くなったと思う」と話していた。
田村室長は昭和の足摺岬周辺の写真や、近くの松尾地区にある「旦那さんの墓」も紹介。和歌山県出身のカツオ船団主、角屋与三郎の墓で、与三郎が江戸時代中期に地域にかつお節の製造技術などを伝えた歴史を説明した。(山崎彩加)
園児145人が鬼退治、不破八幡宮で豆まき 四万十市
(高知新聞 2022 年 2 月 4 日掲載)
四万十市不破の不破八幡宮で3日、恒例の「節分祭」が行われ、近くの中村幼稚園の園児145人が豆をまき鬼を退治した。
子どもたちに伝統行事を体験してもらおうと、同八幡宮は2012年から毎年、園児を招いている。
園児10人が代表しておはらいを受けた後、2体の鬼が境内に登場。「鬼は外」「あっちに行け」と叫びながら豆をまく園児や、驚いて泣く園児も見られた。鬼が退散すると、亀谷文裕宮司(37)らによる餅投げがあり、園児は大喜びで餅や袋菓子を拾っていた。
年長の秋森実晴ちゃん(6)は「鬼は怖かったけど、餅投げでお菓子を拾えて楽しかった」とにっこり。亀谷宮司は「子どもたちが大きくなっても、不破八幡宮で豆まきをした思い出が残っていてほしい。地域を好きでいてもらいたい」と話していた。(河本真澄)