ザリガニや魚と触れ合えます|高知市のうらど龍馬保育園で「まりんらんど」
ザリガニ、金魚、ドクターフィッシュ…生き物を間近で観察できる「まりんらんど」に行ってみませんか?
高知市浦戸にある「うらど龍馬保育園」には、魚やザリガニなどの生き物を展示している水族館「まりんらんど」があります。近くの桂浜水族館や地域の人たちが生き物を持ち寄り、園児たちが交代でエサやりをしています。
毎月 2 回、園外の人にも公開していて、誰でも自由に見学できます。園では、地域ぐるみで子育てを支える「多機能型保育支援事業」にも取り組んでいて、親子も遊びに来るそうです。10 月の公開は 20 日(火)と 27 日(火)の 10:00 ~ 11:00 。親子で生き物たちとの触れ合いはいかがですか?
うらど龍馬保育園は桂浜の近くにあります
うらど龍馬保育園は桂浜の近くにあります。隣には浦戸小学校があり、普段から交流しています。
「まりんらんど」ができたのは 2018 年 10 月。保育園を運営する社会福祉法人「浦戸福祉会」と地域住民、桂浜水族館が協力し、空き教室を水族館にしました。当時は園児数が減り続けていて、「通園する子どもたちを一人でも増やすきっかけにしたい」という思いで実現させたそうです。
スタートした当時は海水の生き物が中心でしたが、現在は淡水の生き物のみとなっています。ザリガニや金魚、ドクターフィッシュなどが飼育されています。
水槽には高知市春野町の用水路にいたたニゴイ、タナゴなど地域の人が捕まえた魚も泳いでいます。「身近にいるけれど、知らない生き物」が見学できるのも「まりんらんど」のよさです。
飼育も“地域ぐるみ”で
当初は園児たちが見学するのみでしたが、多機能型保育支援事業をスタートさせた 2019 年 4 月から一般公開を始めました。主に未就園児の親子が遊びに来るそうです。保育士の岩本亜沙香さんは「ドクターフィッシュが泳ぐ水槽に手を入れたり、ザリガニを触ったりして、楽しんでもらってます」。普段は園児たちが交代で担当しているエサやりを、公開日は遊びに来た親子にもお願いしています。
エサを食べなかったり、弱ったりして困った時は、桂浜水族館に相談しています。「水槽の設置の仕方や世話の仕方を丁寧に教えてもらっています。困った時はすぐに見に来てくださるので助かります」と岩本さん。近所の人も様子を見に来るそうで、“地域ぐるみの水族館”となっています。
園児も増えました!
「まりんらんど」の取り組みと並行して、地域住民がボランティア「うらど龍馬保育園応援隊」を結成して運動会や発表会を手伝ったり、送迎バスを出したり、地域全体で園を盛り上げています。2017 年度末に 10 人にまで減った園児は、現在 23 人に。高知市の中心部や北部から通う園児もいるそうです。園長の山本光三さんは「少人数なので手厚い保育ができ、子どもたちものびのびと過ごしています。浦戸小とともに地域に残そうと頑張っています」と話しています。
10 月には桂浜保育園で飼育されている「和金」という品種の金魚が新たに仲間入りする予定です。うらど龍馬保育園を含む、多機能型保育に取り組む高知市南部の 4 園では、プレゼントがもらえるスタンプラリーも行っています。親子でのおでかけにいかがですか?