比島交通公園・山ちゃんです!⑧|最近引っ張りだこ?!「主任児童委員の山ちゃん」です
高知県立交通安全こどもセンター園長・山崎勇人さんが交通公園の楽しみ方、子どもたちとのエピソードを紹介します
高知県立交通安全こどもセンター(高知市比島町 4丁目)は「比島交通公園」の愛称で親しまれています。
園長を務めるのが「山ちゃん」こと山崎勇人さん。地域の主任児童委員も務め、交通公園を子ども、親子の居場所にしていこうと活動しています。
コラム「比島交通公園・山ちゃんです!」では、山崎さんが交通公園の楽しみ方や、子どもたちとのエピソードを紹介します。
今回は主任児童委員の活動について。実は最近、引っ張りだこなんです。
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「民生委員・児童委員」「主任児童委員」を知っていますか?
「民生委員・児童委員」「主任児童委員」って、皆さんご存じですか?
厚生労働大臣から委嘱され、地域で住民からの相談に応じ、必要な援助を行うボランティアで、全国に約 23 万人います。具体的には、子どもや子育ての困りごとの相談に乗ったり、高齢者の見守りをしたり。同じ地域で暮らす一住民として、身近なところで活動しています。
中でも、特に子どもや子育ての相談を専門にしている人を「主任児童委員」と言います。妊産婦から中学3年生まで、地域の子どもたちを見守り、SOSをキャッチして支援につなげるのが役割です。主任児童委員は全国で約 2 万 1000 人います。
ちなみに高知市は 27 の地区に分かれていて、合わせて 745 人の委員が活動しています。
僕は比島交通公園のある高知市の江ノ口東地区で、2019 年に民生委員・児童委員の委嘱を受けました。そして、主任児童委員の指名を受けています。
地域の子どもを見守る主任児童委員。高齢者とつなぐ活動も行っています
民生委員・児童委員の役割は、通学路でのあいさつ運動、子育てサロン、高齢者の見守り訪問など多岐にわたります。その地域で必要な活動を考え、実施しています。
江ノ口東地区では、独居の高齢者と小学1年生が一緒に活動する「ふれあいバスツアー」、毎年 9 月の「敬老会」、毎月 1 回開催している「子育てサロンこどもの国」「多世代交流サロンれんこん」などの活動があります。
僕は主任児童委員として、子どもが関わる活動に参加しています。「多世代交流サロンれんこん」は地域の高齢者と子どもをつなぐ活動です。10 月には交通公園で恒例のハロウィンパレードを行い、盛り上がりました。
加えて、主任児童委員として比島交通公園に遊びに来る子どもたちの見守りが役割だと感じています。
最年少29歳で就任!やるべきことは変わりませんでした
僕が主任児童委員を引き受けた時は 29 歳。高知県内で最年少の就任となりました。
声を掛けられた時は、そもそも民生委員・児童委員の存在すら知らなかったし、地域を担当して見守るなんてことができるのか…と思いました。少し考える時間をいただき、職務を受けました。
委嘱されても、特別なことは僕にはありませんでした。比島交通公園の園長として、地域の大人として、やるべきことは変わりません。
しかし、ボランティアとはいえ、責任感はより出てきました。児童虐待防止や里親制度など、さまざま研修会に参加し、行政の施策や支援を知ることができましたし、「地域福祉のプロ意識」が必要だと学びました。
“地域の山ちゃん”として、子どもたちと顔見知りの関係を大切にしながら、必要な支援につなげる。子育て中のお父さん、お母さん方に役立ててもらえそうな情報をお届けする…。
比島交通公園を拠点に、地域の皆さんと「ゆるいつながり」を持ちながら、見守りに取り組みたいと考えています。
最近の山ちゃん、引っ張りだこなんです!
「高知県内最年少主任児童委員」であり、取り組みも興味深いということで、実は最近、ちょっと「引っ張りだこ」なんです。事例発表などを引き受けることが多くなりました。
4 月には高知市地区社会福祉協議会の研修会、7 月には高知県民生委員児童委員大会のシンポジウム、10 月には愛知県で開催された全国民生委員児童委員大会の分科会で事例発表…。
交通公園の仕事をしながらの準備は大変でしたが、江ノ口東地区での活動、山ちゃんとしての「ゆるいつながり」を大切にした関わり方を皆さんに知っていただくことができました。
民生委員・児童委員という制度は今年で 105 年を数える、歴史ある制度です。古くからある名誉あるボランティア活動なのですが、委員の高齢化が進み、なり手がいないという課題も抱えています。
しかし、僕みたいな子育て現役世代の若者も参画することが、世代継承につながると考えています。
まだまだ経験不足の若輩者ではありますが、民生委員としても、人生でも、先輩たちが現役で活動してくれている今のうちから教えていただきながら、一緒に活動させていただく時間は僕にとって宝物です。
ここまでご覧になり、「うちの地域の民生委員・児童委員って誰?」と思った方も少なくないと思います。お住まいの市町村の福祉関係の部署に問い合わせると、地域を担当している方を教えてもらえます。
あなたの地域の応援団をしている心強い味方として、ぜひ知っておいてくださいね。
【11/27】「江ノ口地区こそサポまつり」に参加します
高知市塩田町の市保健福祉センターで 11 月 27 日(日)、「江ノ口地区こそサポまつり」が開かれます。
「こそサポ」とは「子育てサポート」の略。高知市江ノ口地区の子育てを地域ぐるみで応援する活動です。
地域の保育園や多世代交流サロン「れんこん」などが参加し、クリスマスツリー作りや手形足形アート、昔遊び、絵本コーナーなど、親子で楽しめるブースを設けます。山崎さんも主任児童委員として参加します。
- 開催日:2022 年 11 月 27 日(日)
- 場所:高知市保健福祉センター・3 階大ホール(高知県高知市塩田町 18-10 )
- 時間:9:30~11:30
- 対象:未就園児とその家族。入場無料です
- 駐車場:台数に限りがあります。周辺の有料駐車場を利用してください
- 住所:高知県高知市比島町 4 丁目 8
- 電話番号:088-822-0777
- 利用時間:8:30~18:00。年末年始は休園。園内の消毒などで臨時休園があります
- 駐車場:無料。交通公園の専用駐車場は島津病院の南側に 30 台程度。島津病院の駐車場(交通公園の正門前)は日曜日のみ利用できます