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「子ども健康増進教室」に行ってみた|運動で得意なこと、苦手なことは?かけっこが速くなるこつも紹介します

「子ども健康増進教室」に行ってみた|運動で得意なこと、苦手なことは?かけっこが速くなるこつも紹介します

子どもの運動について、気になることはありませんか?「走るのが苦手?」「ちょっと不器用かな」と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。

子どもの身体機能を測定するイベント「測ってみよう元気力 子ども健康増進教室」が 2021 年 8 月 8 日、高知市のオーテピア高知図書館で開かれました。子どものバランス、筋力、瞬発力、器用さ、柔軟性を測定すると聞き、ココハレ編集部・門田が年長児の長女と参加しました。

体の機能を測定することで、運動で得意なこと、苦手なことが見えてきました。かけっこが速くなるこつも紹介します。

土佐リハビリテーションカレッジとオーテピアのコラボ企画です

イベントは、土佐リハビリテーションカレッジ(高知市大津乙)とオーテピア高知図書館のコラボ企画として開かれました。土佐リハビリテーションカレッジは理学療法士、作業療法士を養成する専門学校です。

コラボは 2 回目。イベントをきかっけに運動や体を動かすことに関心を持ち、自宅でも長く続けてもらうため、オーテピアの司書が運動や健康に役立つ本を紹介しています。

今回は午前中に幼児の部、午後に小学生の部が開かれ、親子 36 組が参加しました。

バランス、瞬発力、柔軟性…初めての測定です

参加した長女は年長児。初めての場所に緊張したり、尻込みしたりするところがあります。体を動かすことは好きですが、すぐに何でもできるというわけではなく、縄跳びや逆上がり、マスト登りは保育園で練習中です。

イベントではまず、身体機能を測定しました。項目は次の六つです。

  • 身長、体重
  • バランス
  • ジャンプ(筋力)
  • 棒キャッチ(瞬発力)
  • ビーズ通し(器用さ)
  • やわらかさ(柔軟性)

作業療法学科講師で認定作業療法士の稲富惇一さんによると、「運動が苦手だな」と感じても、「具体的にどの能力か」を調べる機会は少ないそう。「能力に分けて見ることで、得意なこと、苦手なことが把握できますよ」

ということで、早速やってみました。身長と体重以外の測定は初体験。緊張気味の子どもに付き添う親も緊張します。

まずは身長、体重。身長計は木のイラストでした。子どもが楽しめるように遊び心があふれています。

続いて、体の柔らかさ。壁に背中を付け、手を伸ばした所に移動式の箱を置き、箱を押して移動させた距離を測定しました。

瞬発力は棒キャッチで測りました。目印に注目し、棒が落ちたらキャッチ。稲富さんによると、「棒が落ちるのを目で見て、『手でキャッチする』という運動に切り替える必要があります」。「脳内の瞬発力」が分かるのだそうです。

次は「ビーズ通し」。立方体の木のブロックに穴が開いていて、黒いひもを通していきます。「ひも通し」の遊びと一緒の要領です。

大人が持つとこんな感じ(稲富さん提供)
大人が持つとこんな感じ(稲富さん提供)

「 5 歳以上は 35 秒以内にビーズ 12 個を通す」のが目標でしたが、片手に小さなブロックを持ち、穴の位置を確認し、もう片方の手でひもを通す作業は複雑!長女は 48 秒かかりました。

バランスは壁の前に立ち、片腕を前に突き出した長さを測りました。バランスというと片足立ちをイメージしますが、稲富さんは「運動では手足を動かしている時にバランスを取るので、こちらの測り方の方がより運動能力が分かりますよ」。

最後は筋力。助走なしの両足跳びの距離を測りました。子どもたちが一番楽しそうに挑戦していた測定でした。

測定結果をどう見る?得意なことを伸ばし、苦手なことをフォローする遊びを取り入れましょう

測定の結果、長女はバランス、ジャンプ、棒キャッチは平均値をクリア。柔軟性は平均値を下回り、ビーズ通しは目標に届きませんでした。「意外と瞬発力があるんだ」「体がちょっと硬いのか」など、普段の生活ではあまり意識しない長女の姿が見えてきました。

「漠然と『運動が苦手だな』と捉えるだけでは、どの能力に課題があるのかが見えてきません」と稲富さん。「苦手」の内容が分かれれば、能力を伸ばす活動を取り入れることで、フォローできるそう。

「手先が不器用なら、手先を使う折り紙や積み木を遊びに取り入れる。棒キャッチが苦手だったら、ラップの芯を落としてキャッチする遊びをしてみる。ビーズ通しはトイレットペーパーの芯など大きな物から練習するといいでしょう。親子で遊びながら取り組んでもらえたらと思います」

かけっこのポイントは三つ!「構え」「スタートダッシュ」「バランス」です!

イベントでは、かけっこが速くなるこつが伝授されました。ポイントは三つ。

  • 構え…力まない
  • スタートダッシュ…一歩目をきれいに
  • バランス…片足でのバランスが大事です

まずは「構え」。幼児は特にやる気満々の構えになってしまいますが、力みは動きのブレーキになります。

さらに、幼児は右手と右足、左手と左足の組み合わせで前に出ていることがあるそうで、これはNG。手と足が逆になっているか、お子さんの構えをチェックしてみましょう。

力んだ構え。右手と右足が前に出ています。手と足が逆になっているかもチェックしましょう
力んだ構え。右手と右足が前に出ています。手と足が逆になっているかもチェックしましょう

理想的な構えは肩の力を抜き、リラックスした状態。肩を上に上げてすとんと落とした状態で、握り拳はつくらなくていいそうです。目線はスタートの合図をする先生ではなく、斜め前を見る感じ。音を聞き、後ろ足を出すといいそうです。

上半身をだらーんとさせた状態が、肩の力が抜けたいい構え
上半身をだらーんとさせた状態が、肩の力が抜けたいい構え

スタートダッシュは一歩目をきれいに出すことが大事。「よーい、どん!」の練習の仕方を教わりました。

まず、親子で向かい合って立ちます。子どもが「前へならえ」ができるくらいの間隔を空けます。

子どもはそのまま片方の足を上げます。腕は軽く曲げ、手のひらを親に見せます。これが「よーい」。

そのまま「どん!」で、子どもは上げている足を前に踏み出し、親の胸に両手をつきます。親は体を反らして受け止めます。これで「どん!」の瞬間にスタートの一歩目をきれいに出す練習ができます。子どもは親を「どん!」とできるが楽しいようで、爆笑しながらやっていました。

最後はバランスの練習。まっすぐ走ること、バランスよく走ることを身につけるには、ケンケンがいいそう。適度な距離を取り、ケンケンで前に進む遊びをしてみましょう。

稲富さんによると、「走ることは右足、左足、右足、左足の動きの連続なので、速く走るには片足でバランスが取れることが大事」だそう。まっすぐ進むことに注意してみてください。

「おはなし会」も楽しみました

測定の前後には、オーテピアの司書さんによる「おはなし会」が開かれました。親子のふれあい遊びや体操などが取り入れられ、「運動」を意識せずに体を動かすことができました。

運動に関係する物語や実用書なども展示されていました。

親子で遊び、体を動かしましょう

コロナ禍が長く続き、子どもの体力の低下が専門家の間で問題視されています。思い切りスポーツをすることはまだまだ難しいですが、遊びなら自宅でもできます。「日頃から親子で楽しく体を動かしてほしい」と稲富さんは話します。

今回ご紹介した「バランス」「筋力」「瞬発力」「器用さ」「柔軟性」の 5 項目を少し意識すると、遊びの幅が広がりそうです。親子で楽しく体を動かしてみてくださいね。

この記事の著者

門田朋三

門田朋三

6歳と2歳の娘がいます。「仲良し」と「けんか」の繰り返しで毎日にぎやかです。あだなは「ともぞう」。1978年生まれ。

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